通学が難しい遠方の大学に入学する学生さんは一人暮らしをする事になります。
大学生の住まいは一般賃貸物件・学生マンション・学生寮・学生会館・下宿などが多いです。
そんな中、学校からも近くて家賃などの生活費を抑えられる「学生寮」について早めに知っておきませんか?
学生寮をお考えのアナタ!メリットデメリットを知っておこう!
学生寮
推薦入学の学生さんは手続きや面接対策、中にはもう既に合否が出た学生さんもいて、忙しく過ごしている方も多いかと思います。
また一般入試の学生さんはそろそろ志望大学を決め、年明けの受験の為にコツコツと学業を頑張っているのでしょうね!
ですが皆さん、入学後の生活についてはどうお考えですか?
どういった地域に住んで、家賃や生活費はどれくらいで・・・など、何となくイメージがありますか?
今回は学生寮について、メリットデメリットなど調べてみました。
学生寮はどのように運営されているのか?
●大学による運営
大学近くに寮があり、個室だけでなく2~4人部屋の物件もあります。
プライバシーを確保したいのならやはり個室が良いですが・・・築年数が古いと難しいです。
またキッチン、風呂、トイレなど共同の学生寮も多くあります。
食事付きの学生寮の場合は朝、夕2食の所がほとんどです管理人(寮母)が常駐している学生寮が多いですが、中には管理人が常駐していない所もあり、その場合は学生たち自身が運営する事になります。
●企業や民間団体が管理している委託運営
一般的に学生会館と呼ばれています。
多くの物件は個室となっており、プライバシーも確保されています。
食事付きの場合は朝、夕2食の所がほとんどです。
また管理人が常駐しており、様々な大学の人達が住むことになります。
管理会社は伊藤忠グループや共立メンテナンスなどが有名なようです。
以上2パターンをご紹介しました。
学生寮の運営体制も各大学によって様々です。
多くは食事付き・管理人常駐の場合が多いのですが、中には無い学生寮もありますので、ご注意ください。
学生寮のメリット
では学生寮のメリットをみていきましょう。
●一般物件より家賃、光熱費が安い
なんといっても、「安さ」が一番の魅力です。
また光熱費も定額になっていたりする場合が多くとてもお得です。
大学からも近い場合が多いので、通学による交通費もかかりません。
●初めての一人暮らし&見知らぬ土地でも管理人がいるので預ける親も安心
全く知り合いがいない土地だとやはり心配ですが、親代わりの管理人さんが居る学生寮の生活は親も安心します。
また大学生活に欠かせない親からの仕送り品などの受け取りなどもしてくれるので、忙しい学生生活には有り難いですね。
●学生同士の交流を持て、コミュニケーション能力が向上する
人との出会いは思い出はもちろん、後の社会人としてのコミュニケーション力にも繋がります。
それに学生寮で毎日顔を会わせていたら、いつの間にか友達になっていくかもしれません。
大学卒業後、それぞれの進路で離ればなれになるものですが、意外と縁があって、何年も連絡を取り合う友人ができるかもしれません。
●家具家電の購入資金が節約できる
ほとんどの学生寮ではベッドと机とイスは最低限設置してあります。
中には本棚、テレビやテレビ台、また冷蔵庫やエアコン、IHコンロなどもある学生寮もあります。
大学入学時の引越しは入学金や授業料はもちろん、一人暮らしに必要な物の購入や引越し料金も準備しなければなりません。
ですが、家具家電付きだと購入資金も節約できますし、入学準備でバタバタしている時間の節約にもつながります。
●食事付きだと安心
実家暮らしをしているとあまり台所に立つ事も少ない人も多いでしょう。
今は24時間営業しているコンビニや都会では色々な種類の宅配なども出来ますが、多くの学生は生活費には余裕がないかと思います。
自炊をしないと少ない食費でのやりくりは難しいですが、学生寮で食事が出るならば栄養不足の心配もありませんし、食費をかなり安くする事が出来ます。
●勉強のモチベーションが上がる
一人で生活していると自由な時間が多いので、ついついダラダラと勉強に身が入らなくなる事もあります。
ですが、同じ大学の仲間がいると励まし合いながら、お互いにモチベーションを上げることができます。
学生寮のデメリット
メリットを知ったところで、デメリットも確認しましょう。
●人間関係が面倒くさい
学生寮を敬遠する理由ナンバー1かもしれません。
色んな学生が一緒に生活します。
個室だとしても、面倒な人と顔を会わす機会も多くなるでしょう。
もしかしたら個室希望なのに、2人部屋しか空いていないなんて事になるかもしれません。
もし気が合わない人と相部屋になっても我慢しなくてはなりません。
●門限やルールが厳しい
多くの大学寮では門限があり、ほとんどが22時~23時といった所です。
友達と飲み会に行ったら時間が気になるし、もし遅れると届けを出さなければならない事もあります。
また中には部屋に友人を宿泊することも禁止している所もあるようです。
●当番などが面倒
快適に清潔な環境で生活する為にも学生間で当番を決めています。
それぞれ学業やアルバイトなどの予定もあるので、面倒に感じるようです。
●食事の時間に間に合わず食べれないことも
とても有り難い食事ですが、食堂を利用できる時間が決まっています。
実験やアルバイトが重なって利用できない人も多いようです。
また大学寮に入寮した人の声として、食事の味が合わなかったという声も聞かれます。
●キッチン・風呂・トイレなどの共同施設の使用に気を遣う
学生会館では小規模なキッチンやシャワー室やトイレがついている物件が多いですが、築年数が古い学生寮の場合は共同施設となっている場合がほとんどです。
学生達が「自分で汚したらキレイにする」と意識していれば良いのですが、残念ながら皆がそうではありません。
また大学寮内の謎の上級生ルールというのでしょうか・・・引き継がれている勝手なルールがあるなんて事も耳にします。
実際、湯船に浸かれるのが上級生からと決まっている、なんて事を以前耳にしました。
志望大学の大学寮入寮の条件等について早めに調べておこう
大学により入寮予約開始時期や入寮出来る条件に当てはまるかどうか、事前に調べておきましょう。
人気のある大学寮や築年数が新しかったりすると早く予約が入ってしまいます。
合否の発表後には一気に入居の契約が進むので、予約できるならば事前にしておきましょう。
また入寮する為に申請書を書くことになります。
一般的な理由としては、「経済状況が厳しい」「実家が遠方で通えない」といった事が理由になります。
あとは大学寮のメリットとして挙げた「コミュニケーション能力の向上」につながるように集団行動を経験したいとするのも良いです。
それともし女性ならば特に「治安への不安」を書き足しても良いかと思います。
学生寮の多くは管理人常駐なので、遠方の大学での初めての一人暮らしの希望理由に十分なり得えるのではないでしょうか。
よく考えましょう
親の負担を減らすためにも、大学寮を現在検討している人も多いかと思います。
大学寮にはメリットもデメリットも色々とありますが、数年後に社会人としてそれぞれ自立していかなくてはなりません。
働く事は生きていく為に無くてはなりませんが、本当に大変な事も沢山あります。
ですが、大変な事から逃げ続けていくだけでは何も解決出来ません。
大学寮での生活の中で楽しい思い出はもちろん、その大変な事を耐える・解決する能力を手に入れる事が出来るかもしれません。
貴重な体験として、学生寮を検討してみるのはいががでしょうか?
来年の入試が迫っている受験生の皆さんは、もうしばらく受験勉強が大変ですが、悔いが残らないように頑張ってくださいね。
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