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毎日育英会の実態はどうなっている?新聞配達経験者が解説!

「大学に行きたいけど、学費が支払えるかどうかわからない」 「新聞奨学生制度という制度があるらしいけど、どんな制度なのか知りたい」 経済的な事情で大学や専門学校に行けない人のため、1968年に設立した毎日育英会。 毎日新聞 […]

「大学に行きたいけど、学費が支払えるかどうかわからない」
「新聞奨学生制度という制度があるらしいけど、どんな制度なのか知りたい」
経済的な事情で大学や専門学校に行けない人のため、1968年に設立した毎日育英会。
毎日新聞社が自力進学を目指す学生のために設立し、2019年現在まで76,800人以上の奨学生を社会人として送り出してきました。
こちらの記事では、そんな毎日育英会の奨学金について新聞配達経験者の筆者が徹底解説!
これから毎日育英会の説明を聞こうと思っている人に向けて、新聞奨学生制度の実態を紹介していきます。

毎日奨学金制度って何?仕事内容と待遇を解説

まずは毎日奨学生制度とは、どのようなものなのか解説していきます。

毎日育英会から学費を無利子で借りられる

毎日奨学生になると、必要な学費(入学金・授業料・施設費・実習費など)を毎日育英会から無利子で借りられます。
これにより経済的な事情で大学・専門学校などに進学できない人でも、進学へのハードルが下がります。
入学金は入学前に貸し付けしてくれますし、学費も1年分前払いで貸付けしてくれます。
また卒業まで学業と並行して新聞配達業務をおこなえば、借りた学費は卒業時に完済できる仕組みでもあります(限度額内)。

所属する新聞販売店が決まり新聞配達を行う

毎日育英会に入会すると、まずはどの新聞販売店に所属するかを決めます。
本部がどの新聞販売店に配属するか決める新聞奨学会もありますが、毎日育英会の場合は販売所長との面接、販売所の訪問を経て雇用契約を結び正式に販売所が決まります。
先輩奨学生の話を聞いたり、販売所に宿泊できたりするので、自分に合った販売所が選べますよ。
所属する新聞販売店が決まると、新聞配達業務がスタートします。
はじめは先輩に仕事のノウハウを教えてもらいながらですが、自分の担当地域が決められ、配達の練習がスタートします。
慣れるまでは大変ですが、慣れてくれば配達スピードも上がってきますよ。

働いて得る奨学金で貸付金を返済できる

新聞配達をすると、奨学金と給料が出ます。
また貸付けされた学費を奨学金で返済できる仕組みになっています。
そのためしっかり新聞配達をしておけば、大学卒業までの道が見えてきますよ。
ちなみに毎日育英会の仕事はA、B、C、朝刊の4つのコースから選択します。
主なコースごとの違いは以下の通り(朝刊コースの奨学金は、1年間で60万円)

Aコース Bコース Cコース
業務内容 朝・夕刊の配達、集金、チラシの折り込み、PR業務、事務処理などの付随業務 朝・夕刊の配達、チラシの折り込み、PR業務、事務処理などの付随業務 朝刊の配達、集金、チラシの折り込み、PR業務、事務処理などの付随業務
1日の労働時間 平均6時間 平均5時間 平均4.5時間
給与 165,519円
※2022年4月実績(東京都内)
140,535円
※2022年4月実績(東京都内)
138,714円
※2022年4月実績(東京都内)
奨学金 4年制=1年間130万円✕4年間 =520万円 4年制=1年間110万円✕4年間=440万円 4年制=1年間110万円✕4年間=440万円

また販売所内または販売所近くのアパートで、個室が用意されます。
部屋にはエアコンやシャワールームもあり、快適に過ごせますよ。

毎日育英会の新聞奨学生の1日

それでは毎日育英会の新聞奨学生は、どのような1日を過ごしているのでしょうか。
コースごとによって多少スケジュールが異なりますが、ここではAコースの学生について紹介していきます。

  2:00~ 起床。着替えて販売所に行く。
  2:30~ 朝刊に折り込みチラシを入れる作業。(雨天時は、新聞にビニールを被せるラッピング機を使用した作業があります)
  3:00~ 配達に出発。バイク又は自転車で配達をします。
  5:30~ 配達が完了。
  9:00~ 学校に行き授業を受ける。
14:30~ 学学校から帰宅し、夕刊配達に出発。
軒数が少なく、新聞も薄いので、朝刊よりも配達はスムーズで朝刊配達より短時間で済みます。
17:00~ 夕刊配達終了。月末は集金業務があります。クレジットカード払いや銀行口座からの自動引き落としで業務が軽減されています。
21:00~ 次の日に備えて就寝。(新聞奨学生の平均的な就寝時間)

このように朝方起きて夜早めに眠るというスケジュールです。
休日は、4週を通じて6休(Aコース)で、シフト制です。
販売所によって異なりますが、連休はとれないことが多いですね。そのため在学中は上記のような生活パターンで動く必要があります。
勤務時間の関係上、部活やサークルへの参加は難しいです。

毎日育英会の説明会について

より詳しい制度を知りたいと思った人は、まず毎日育英会が開催しているオンライン説明会(進路相談)や対面進学相談会に是非参加してみましょう。
説明会の開催は定期的におこなわれているので、毎日育英会の公式ホームページなどで確認してみましょう。

毎日育英会の新聞奨学生になるメリット

それでは毎日育英会で新聞奨学生になるメリットは、どのような点があるのでしょうか。

メリット1.支給型の奨学金のため返済の心配無用

毎日育英会で新聞奨学生になると、学費の心配をしなくても済みます。
学費は毎日育英会から先払いされるので、入学時に自己負担しなければならないお金は教材費くらいですね。
そのため経済的な事情が厳しい家庭でも、大学や専門学校などの学費を卒業までサポートしてくれます。
また在学中働き続けることにより、卒業時に貸付けされた学費が完済している点も魅力の一つ。
公的な奨学金で大学に通う方法もありますが、その場合社会人になってから奨学金の返済に追われてしまうこともあります。
社会人で1人暮らしをして、給料分から奨学金の返済をすると生活はかなり苦しくなり、返済まで20年近くかかることもあります。返済に滞る方も多く社会問題になっています。
社会人になってから返済に苦労するのであれば、大学や専門学校在学中に完済できる新聞奨学生制度を利用するメリットは十分ありますね。

メリット2.無利子で学費の借り入れが可能

さらに毎日育英会の貸付制度により、無利子での借り入れが可能です。
国の奨学金には利子が付くことが多いので、最終的に支払わなければならない金額は多くなりますね。
奨学金の利子はあまり高くありませんが、借り入れ元金が高額なので最終的な支払い金額に大きく影響します。
そのため無利子で借りられる毎日育英会の貸付制度を利用するメリットは多いですよ。

メリット3.給与支給・個室を用意してもらえるなど経済的にかなり手厚い待遇

毎日育英会の新聞奨学生制度を利用すると、奨学金とは別に生活費として給与が受け取れます。このように毎日育英会の新聞奨学生になると、在学中の経済面はかなり楽になります。
受け取った給与を貯金しておけば、就職活動にかかる費用も賄えますし、卒業後に引越し代の用意も可能です。
在学中だけでなく、卒業して社会人になってからも経済面が楽になることは、かなり大きなメリットではないでしょうか。

メリット4.夜間・通信制の学校でも採用される

毎日育英会の特徴として、夜間・通信制の学校でも採用される点があります。
毎日新聞以外の新聞でも新聞奨学生制度がありますが、夜間・通信制の学校はカリキュラムの時間の関係上、採用されないことがあります。
しかし、毎日育英会であれば、国公立大学や夜間、通信制の学校でも奨学生を積極的に採用しているので安心です。また、これらの学校の場合、学費が安く毎日育英会だと、最低保証の奨学金(年間100万円)の設定があり、1年間どのコースでも、100万円に満たない学費との差額(差額奨学金)が毎年3月の年度末に支給され安心です。
夜間の学生の場合夕刊配達を終えてから学校に通学することになるので、朝刊配達後から夕刊配達までが主な睡眠時間になりますね。
その場合一般的なリズムと異なった時間帯を過ごすことになりますが、1カ月もすればそのタイムスケジュールにも慣れてきます。

メリット5.就職活動に有利になる

就職活動に有利な点も、毎日育英会に入会のメリットですね。
毎日育英会では就職相談の際、就職活動に有利な推薦状が発行されます。
新聞奨学生は新聞配達業務と勉強を並行しておこなっているので、時間の制約や身体的な負担もあり大変な面もあります。
企業側もそのことを十分理解しているので、新聞奨学生として頑張ってきた学生には、面接でも好印象を持ってもらえるようです。
新聞奨学生は先輩とのつながりもできるので、そのつながりも就職活動には有利に働きます。親の援助で通学している学生が多い中、新聞奨学生として頑張ってきた証は、就職活動で大いに発揮されますよ。

毎日育英会の新聞奨学生になる注意点


配達は原付バイクで行います。
ここまで毎日育英会のメリットを紹介してきましたが、毎日育英会の新聞奨学生になるときの注意点もあります。
毎日育英会の新聞奨学生になると、一般的な大学生活とは違った生活になるので、そのことは予め理解しておきましょう。

毎日育英会に関心があれば説明会(オンライン・対面の進学相談)から

ここまで毎日育英会について解説してきました。
毎日育英会の公式ホームページから説明会のスケジュールを確認して、募集定員がありますから早めに参加しましょう。
毎日育英会の公式サイトはコチラから