住むところを見つけたら、次に行いたいのが部屋のレイアウトです。ですが、これを失敗してしまうと、せっかくの自分の城が住みにくい場所になってしまいかねません。そこで、そんな部屋のレイアウトを行う際に注意すべきポイントを紹介していきます。
あなたの部屋は大丈夫?!こんなレイアウトは要注意!
部屋のレイアウトはよく考えて!
せっかく素敵な間取りの部屋を見つけることができても、家具や家電などのレイアウトをきちんとできていないと、意味がありません。
空間をうまく活かすことができなければ、どんな良い部屋でも、住みにくいレイアウトの部屋になってしまうこともあるのです。
つまり、せっかく見つけた憧れの部屋でも、活かすも殺すもレイアウトの腕次第ということになりますね。
そのため、部屋のレイアウトというのは、部屋探しと同じくらい、あるいはそれ以上にしっかり考えなければならないのです。
そこで、そんな部屋のレイアウトで失敗しないための、注意すべきポイントをチェックしてみましょう。
収納を考えたレイアウトを!
部屋の家具や家電をレイアウトする際、「とりあえず置ける場所に」という設置の仕方や、「オシャレなインテリアは目立つ場所に」といった安易な考えによる方法は、後になって後悔する可能性大です。
特に注意したいのは、「部屋の収納を活かせるかどうか」という点ですね。
各部屋には、それぞれクローゼットやロフトなど、荷物を整理できる収納場所が用意されていることが大半です。
ですが、極端な話、クローゼットの前に家具や家電を設置してしまえば、収納を使うことができなくなりますよね。
「ロフトに荷物を上げれば良いから」なんて考える方もいらっしゃるかもしれませんが、荷物を片づけたり取り出したりする度に、いちいちロフトに上らなければならないのは大変です。
部屋のクローゼットそのものを塞いでしまうことは、さすがに無くても、家具や家電のレイアウト次第では、クローゼットのドアを開けづらくなったり、クローゼットまで荷物を運びにくくなったりといったデメリットが出てきます。
清潔で居心地の良い空間を作るためには、収納はとても大きな役割を果たします。
その点を忘れずに、収納を最大限に活かせる部屋のレイアウトを、まず考えていきましょう。
部屋が狭くなるかも!
部屋を選ぶ際には、その部屋の「広さ」「間取り」といったことをじっくりチェックする方が大半でしょう。
部屋の広さというのは、生活を営む上で、非常に重要なポイントですよね。
ですが、せっかく自分の思い描く暮らしにピッタリな広さ、間取りの部屋を見つけたとしても、レイアウト次第で、これをダメにしてしまうこともあるので要注意です。
例えばインテリアにこだわりたいからと、大きな家具や家電をたくさん持ち込めば、それだけ場所を取ってしまい、部屋が狭くなる原因になります。
特に高さがある家具は、圧迫感を感じさせてしまいますので、視覚的にも部屋を狭くしてしまう原因になるのです。
それでも、どうしても高さのある家具が必要という時には、これをできるだけ、部屋の入口の近くに、壁にくっつけるように配置すると良いでしょう。
部屋の中、奥の方に高い家具があると、それだけで狭く感じられるので要注意です。
それから、部屋にはソファを置きたいと考える方も多いですね。
このソファも、部屋の広さを大きく左右する家具の1つと言えます。
それほど広くない部屋に、L字型の大きなソファをレイアウトしたり、窓の前にソファを置いたりしてしまうと、部屋の解放感が損なわれてしまいます。
どうしてもソファを置きたいなら、窓際を避けて、小さ目のソファを配置するのがおすすめです。
ソファにこだわらないのなら、座椅子などの方が邪魔になりにくく、部屋を広く見せるためのレイアウトには役立てやすいですね。
せっかくの部屋の広さを無意味にしてしまわないような家具・家電選びと、レイアウトを心がけましょう。
動線は考えてる!?
部屋のレイアウトは、見た目がオシャレなだけではダメです。
住む部屋はモデルルームではないのですから、実際に生活してみた時に、いかに生活しやすいか、という点をしっかり考慮しなければなりません。
そこで重要になってくるのが「動線」ですね。
例えば食事を食べるためのテーブルが、キッチンからとても遠かったり、間に隔てる家具がたくさんあるような部屋のレイアウトをしていませんか?
これでは、料理を作って運び、食べ終えたらまた食器を運び・・・という時の動線が大変面倒で、暮らしにくさを感じてしまうでしょう。
また、洗濯機の場所も大切です。
洋服を脱ぐ場所、洗濯機の場所、洗濯物を干す場所。
これらの場所は、できるだけ近くにあるのが理想的です。
洗濯機の設置は脱衣場なら、脱いですぐに洗濯できますし、脱衣場から洗濯物を干すベランダなどが近くにあれば、重い洗濯物を運ぶ負担が軽減されます。
中には、洗濯機を外に設置しているというところもあるかもしれません。
ですが、これは洗濯機そのものが朽ちて傷みやすくなる原因にもなりますし、誰かにいたずらされる可能性も高くなります。
そういった問題を防ぐためにも、できるだけ洗濯機は、室内、特に脱衣場に設置できるようにしたいですね。
また、生活動線に合わせて「片づける場所」も考えながら、棚やタンスなどのレイアウトをしていくことも1つのポイントです。
人目に付かないことだけを考えた部屋のレイアウトだと、収納場所が面倒な場所にあり、「片づけること自体が億劫」になってしまいかねません。
その結果、部屋がいつも散らかった状態になってしまうこともあるのです。
それなら最初から、人目に付いてでも、「片づける場所」がすぐ手の届く範囲にあるレイアウトをしておいた方が良いですよね。
毎日の生活スタイルを考えて、そのスタイルに合わせて動線の邪魔になるようなところの家具は取り除き、スムーズに暮らせるようにすること。
これが、ストレスの無い部屋作りのための、レイアウトの大切なポイントと言えるでしょう。
バランスはどう!?
部屋に家具や家電をレイアウトする際、バランスというのは意外と大切です。
例えば小さな部屋に、やたらと大きなソファやテレビがあれば、邪魔になるだけですよね。
また、それぞれの家具や家電のテイストがバラバラでも、落ち着かない部屋になってしまいます。
ナチュラルテイストの家具からアジアン調の家具まで、とにかくいろいろな種類が混在していると、統一感が無く、アンバランスでイマイチな部屋になるのです。
家具や家電の1つ1つがオシャレでも、テイストを揃えなかったり、バランスを考慮しなかったりすることで、レイアウト次第で良さを殺してしまうことになるのですね。
また、色についても同じことが言えます。
寒色系なら寒色系、暖色系なら暖色系に統一したインテリアを心がけ、バランスを考えながら部屋をレイアウトすれば、落ち着ける空間に仕上がります。
これが、様々な色が散らばった部屋になってしまうと、片付いていても散らかっているような感覚になり、落ち着くことができません。
これらのポイントにもこだわりながら、家具や家電を選び、部屋とのバランスを考慮しながらレイアウトしていきましょう。
鏡の位置に要注意!
身だしなみに気を遣う方にとって、部屋に無くてはならない必需品と言えば、鏡ですね。
ですが、部屋に鏡を設置する際には、このレイアウトにも注意が必要です。
例えば風水という考え方にも、鏡は大きな意味を持っています。
合わせ鏡はご法度で、鏡の中に鏡が映り込むような部屋のレイアウトは、金運低下を招くと言われています。
同じように、窓の前に鏡を置くのも、運を逃すと言われているので、避けるべきですね。
また、寝姿を鏡に映すのも好ましくないと言われています。
これは、寝ている間に鏡に運気が吸収されてしまうと考えられているためです。
部屋に鏡を設置するなら、寝姿が映らない場所に、合わせ鏡にならないように十分注意しながらレイアウトしましょう。
鏡を設置するおすすめのレイアウトとしては、定番ですが、やはり玄関が理想と言えるでしょう。
お出かけ前に全身をチェックすることができるので、身だしなみ対策がバッチリになりますね。
また、中には玄関に鏡を置いておいたことで、泥棒が侵入した際、映った自分の姿を「家に誰かいる」と勘違いして逃げていったという笑える話もあります。
そこまで高い防犯効果があるわけではないですが、置いておいて損はないと考えることができますので、部屋に鏡を置く際は、玄関でのレイアウトを考えてみましょう。
コンセントの位置はチェックした!?
部屋のレイアウトで、現実的な問題として注意しなければならないのが、「コンセントの位置」です。
何も考えずに、部屋にお気に入りの家具をレイアウトして、後から家電を入れてみると、「コンセントが家具で塞がってしまって使えない!」なんて事態になることもあります。
事前にしっかりコンセントの位置を確認し、これは家具で塞いでしまわないよう、十分に注意しながら部屋のレイアウトを計画することが大切です。
引越しの時はバタバタしてしまいますが、何も考えずにポイポイと家具を放り込んだり、適当に部屋のレイアウトをしてしまうと、後が大変です。
引越しの前に、部屋のコンセントの位置くらいはしっかり確認して、これに合わせた家具・家電のレイアウトを検討しておきましょう。
ベッドの位置はとっても大事!
部屋のレイアウトで、特に大きなポイントになるのがベッドの位置です。
ベッドと言えば、部屋に入れる家具の中でも、特に大きい物の1つですよね。
そんなベッドを、部屋のどこにレイアウトするかで、部屋の広さの感覚や動線などが大きく変わってきます。
何も考えずに、通り道になりやすい場所にベッドを配置してしまうと、生活がしにくくなるので要注意です。
落ち着いて眠るためにも、ベッドを汚さないためにも、スムーズに室内を動けるようにするためにも、ベッドは部屋の動線を避けてレイアウトしましょう。
また、同時にベッドは「睡眠をとることで1日の疲れを癒すための場所」でもあります。
部屋のどこにレイアウトするかによって、質の良い睡眠がとれるかどうかも変わってきますので、その点にも注意が必要です。
例えば窓際に置いてしまうと、部屋の向きによっては朝日が強くさしこむことがあり、朝、ゆっくり眠ることができません。
しかも窓際は、冬場は冷気が入ってきやすいですし、もし地震などが起こった場合に、ガラスが飛散する恐れがあり危険です。
ベッドは窓際を避け、外からは見えにくい、落ち着ける壁際に設置するのがおすすめですね。
断捨離も忘れずに!
部屋のレイアウトをしていくと、自然と「これは要らないかも」「これは邪魔になりそう」という家具や家電が出てくることもあります。
ここで大切なのが、断捨離です。
「もったいないから」「いつか使うかもしれないから」なんて言いながら、何でもかんでも部屋に詰め込んでしまうと、ゴチャゴチャした落ち着かない部屋になってしまいます。
本当に必要なものだけを部屋にレイアウトすることができたら、余ってきた「不要なもの」は、思い切って処分してしまいましょう。
無理に部屋にレイアウトしようとすると、せっかくバランスを考えて配置した家具や家電のバランスが乱れてしまうこともあります。
心機一転、新しい部屋での暮らしを始めるのなら、この機会に不要なものとお別れすることも大切なのです。
もちろん、「部屋にレイアウトできないから」と、不要なものを押入れなどに放りこんでしまうのもいけません。
押し入れに放り込んだ不要な物は、いつしか忘れ去られ、使われることも無いのに眠ったままの、まさに「ムダなもの」になってしまうでしょう。
部屋のレイアウトから余ってきた「不要なもの」の処分については、捨てる以外にも方法があります。
もったいないと感じるのなら、必要な人にあげたり、リサイクルショップなどを利用して売ってみるのも1つの方法です。
売ることができれば、お小遣いが手に入り、これから始まる新生活にも活かすことができますね。
部屋のレイアウトは、部屋を居心地の良い空間にするだけでなく、必要なものと不要なものを仕分けるためにも大きな意味を持ちます。
よく考え、計画しながら部屋をレイアウトしていくことで、部屋も心もスッキリさせることができますよ!
自分だけの「城」づくりを楽しんで!
実家を離れ、自分で暮らす部屋を探し、自立した生活を始める・・・
そんな新しい生活を支えてくれる「部屋」は、いわば自分の「城」ですよね。
これから、この城を拠点に、大学や職場といった戦場に出向いていくわけです。
そんな城は、できるだけ自分好みで、居心地の良い落ち着ける空間にしておきたいものですね。
そして、その城づくりを左右するのは、元々の部屋の広さや質以上に、レイアウトの腕なのです!
自分の好みを反映させながら、暮らしやすさなどにも配慮し、自分にピッタリな城づくりを楽しんでしまいましょう!
コメント
部屋の中で移動のしやすさ、生活のしやすさを基準にして家具などの配置を考える必要があるなと、
読みながら感じています。
適当に、ここ・あっち等と決めてしまうと、面倒ですし、大きな家具とかになると、
一人ではなかなか動かせなかったりしそうなので、よーく見極めたいです。
部屋のレイアウトって大事ですよね。
考えたほうがいいのが、地震についてだと思います。
狭い部屋だと高さのある収納とかを考えてしまうけど
ベッドのある位置に倒れ込みそうな本棚とか恐怖です。
揺れても倒れないように設置するか、
中身が何もないところに落ちるようにしないと
命に関わると思いました。