一人暮らしのための物件探しの際には、ワンルームマンションを候補に挙げる方が大半でしょう。狭くて暮らしにくいというイメージをお持ちの方も少なくないワンルーム。ですが、意外なメリットもあるのです。そんな気になるメリットとデメリットを紹介していきます。
意外と快適♪ワンルームのメリットとデメリットをチェック!
一人暮らしの基本とも言えるワンルーム
一人暮らしするための物件についての考え方も多様化していますが、最もスタンダードな「一人暮らし用の物件」と言えば、やはりワンルームでしょう。
たった1人で暮らすための部屋ですから、「広さはそんなに必要ない」「最低限の暮らしができれば十分」と考える方も多いですね。
そういった考え方の方に、ワンルームは大変選びやすい、気軽な物件と言えます。
ですが、中にはワンルームのマンションについて、イマイチなイメージを抱いている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、そんなワンルームのお部屋での暮らしは実際のところどうなのか、メリットやデメリットについてチェックしていきましょう。
ワンルームって!?
まずはそもそも、ワンルームというのがどのような部屋のことを指しているのか知りたいですよね。
ワンルームとは、簡単に言えば、その名の通り「1部屋だけ」で暮らしができてしまう部屋のことを言います。
1つの部屋の中に、キッチン、リビング、ダイニングといった役割を果たす施設が揃っています。
つまり、1つの部屋で、ほぼ全ての生活を簡潔させることができるというわけですね。
基本としては、玄関を開けるとすぐに生活スペースが存在している部屋のことをワンルームと言います。
ちなみに、これとよく似た形態の部屋に「1K」というものもあります。
1Kというのは、生活空間としての部屋は1つだけなのですが、キッチンのスペースだけが独立している状態の部屋です。
生活スペースとキッチンとの間にドアが設けられるため、玄関から生活スペースが丸見えという状態を防ぐことができます。
このような部屋の間取りのちょっとした違いを知っておくと、部屋探しの際に便利ですね。
ワンルームのメリットとは?
ワンルームの部屋は、実はとても快適で、多くのメリットがあると感じる方が少なくありません。
・家賃がリーズナブル
ワンルームの部屋を選ぶ最大のメリットとして挙げられるのは、家賃でしょう。
特に学生さんの一人暮らしなどの場合には、できるだけ家賃は抑えたいと考える方が多いですよね。
そんな時、1つの部屋だけでムダなく暮らせるワンルームマンションは、大変良心的な家賃を設定しているところが多いのです。
ムダに広い部屋に高額な家賃をかけるよりも、ムダのないワンルームで家賃を安く抑えたいという方にはピッタリですね。
・生活にかかる費用が安く済む
ワンルームで節約できるのは、家賃ばかりではありません。
ワンルームはあちこちの部屋に行く必要が無く、生活するスペースが限られているので、冷暖房は1台で済ませることができてしまいます。
照明も、トイレやお風呂を除けば基本は1部屋分で済みますので、しっかり節約したい方には大変魅力的ですね。
・生活しやすい
ワンルームというと、「たった1部屋で狭苦しくて生活しにくいのではないか」なんて考えている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実は意外とそうでもないのです。
お料理を作る場所、食事をする場所、寝る場所など、ほぼ全ての生活が1つの部屋で完結してしまうワンルームは、ムダに動き回ることなく、楽に生活できてしまいます。
めんどくさがり屋で家の中を歩き回るのが負担という方には、メリットが大きい部屋と言えるでしょう。
・温度差がない
部屋がドアや壁で仕切られてしまうと、冷暖房を使った時に、この空気が他の部屋まで届きませんよね。
そのため、冷暖房した部屋から違う部屋に移る際に温度差を感じ、辛いと思ってしまう方もいらっしゃいます。
例えば1Kの部屋の場合、生活空間はしっかり空調が整っているのに、キッチンで調理する際には寒さや暑さに耐えなければならないという状況が起こることがあります。
その点、ワンルームの場合はキッチンにも仕切りがないため、温度差に悩まされることもありません。
スイッチ1つで生活空間全てがしっかり冷暖房されるので、どこにいても快適に過ごせるというわけです。
・模様替えしやすい
部屋のインテリアにこだわりたいという方の場合、ワンルームでは物足りないのではないかと感じるかもしれません。
ですが、これも大きな勘違いです。
たった1つの部屋にいろいろな家具を配置するわけですから、配置の仕方次第でオシャレな部屋にすることもできます。
広く見せることもできます。
ワンルームは、まさにインテリアのセンスを発揮できる最適な部屋と言えるのです。
しかもワンルームは、もし「今のインテリアに飽きてしまった」という状態になった時でも、簡単に模様替えすることができるというメリットもあります。
重い家具や家電を違う部屋まで移動させるのは大変ですが、1つの部屋なら移動させやすいですよね。
休日に気軽に模様替えしながら、飽きずにインテリアを満喫することができるのです。
ワンルームは意外と、部屋やインテリアにこだわりたい方にこそ、向いている物件と言えるのかもしれませんね。
・掃除しやすい
物件が広く大きく、たくさんの部屋があると「広々快適に暮らせる」というメリットがある反面、「お手入れや掃除が大変」という愚痴をこぼす人が少なくないですよね。
確かに、部屋数が多くなればなるほど、掃除にかかる時間も手間も増えてしまいます。
その点、ワンルームなら掃除やお手入れが必要なのも、たった1部屋です。
1部屋なら、休日にササッと掃除を済ませてしまうこともできますね。
・意外と広々
ワンルームの部屋は狭いと思われがちですが、意外とそんなことはありません。
ワンルームは1つの部屋で様々な生活が行われるため、それなりの暮らしができるだけの広さを用意している物件がほとんどです。
狭い部屋がたくさんある物件よりも、意外と広々と快適に暮らせることも多いのです。
特に1Kの部屋の場合は、キッチンと生活空間の間にドアなど仕切りがあるため、圧迫感があり狭く感じやすいものです。
その点、玄関からドアなしで続くワンルームは開放感があり、広い部屋でゆったり暮らしたい方にもメリットがあると言えます。
・自然光を取り入れやすい
部屋数の多い物件の場合は、部屋ごとに日当たりが良いところと、悪いところとができてしまいやすいですね。
ですがワンルームであれば、部屋は1つだけなので、自然光が部屋に届きやすいというメリットがあります。
昼間は照明をつけなくても、自然光だけで快適に暮らせる部屋も少なくありません。
ただし、日当たりについては事前にチェックしておきましょう。
ワンルームのデメリット
実は意外と快適なワンルームではありますが、もちろん、知っておくべき「デメリット」もあります。
・玄関から丸見え
ワンルームで最も厄介なデメリットと言えば、生活空間が玄関から見えてしまうという点でしょう。
ワンルームの場合は、玄関を開けるとすぐに部屋、という状態になっています。
そのため、友人や知人が来た時だけでなく、宅配便などを受け取る時にも生活空間が見えてしまう恐れがあるのです。
普段から、玄関から見えてしまう部分は特に注意して片付けたり、目隠しをするなど、工夫して暮らす必要がありますね。
・冷暖房の効きはイマイチ
ワンルームは1部屋だけなので、冷暖房は1台で済むのが嬉しいですが、効率はイマイチです。
例えば、1Kの場合は玄関との間に壁やドアがあるため、玄関からの冷気を生活空間に届かないよう遮断できますよね。
その点、仕切りのないワンルームの場合は、開放感がある分「冷暖房効率はイマイチ」と考えた方が良いでしょう。
・キッチンがイマイチ
ワンルームは1つの部屋の中にキッチンも備え付けられているスタイルですので、大掛かりで本格的なキッチンは期待してはいけません。
オマケ程度のものしかなく、自炊するにはちょっと厳しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
狭く小さなキッチンで、コンロも1口しかないということもあります。
自炊にこだわりたい方は、備え付けのキッチンがどのようなものなのか、よく確認してからお部屋選びをすることが大切ですね。
・友人を呼んだ時が大変!
自分の部屋に友人を呼びたい場合、生活の全てが詰まった1つの部屋に呼ぶことになるので、抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ベッドなどもそのままの状態で、友人と鍋を囲んだリするのは、「ベッドが汚されそう」とか「寝るところまで見られたくない」など、不快に感じる方もいますよね。
しかもワンルームは荷物を収納できる場所も多くはないため、友人が来た時に隠しておきたいものがあっても、なかなか隠し切れないこともあります。
さらに困ったことに、ワンルームはトイレやお風呂といった設備も、1つの部屋の中にあります。
ドアで仕切られてはいますが、どうしても部屋まで音が届きやすく、友人が来ている時などは使いにくさを感じてしまいますね。
大勢の友人を呼んで楽しみたいという方には、ワンルームは不向きかもしれません。
・ニオイが残りやすい
ワンルームの部屋の場合、食事を作るのも、食べるのも、寝るのも同じ部屋です。
そのため、調理の際や食事の際に出た「ニオイ」が、寝る時まで残ってしまいやすいというデメリットもあります。
ニオイに敏感な方の場合は、ちょっと辛いかもしれません。
・生活がだらしなくなるかも!
リビング、ダイニング、キッチン、寝室・・・と生活空間の分かれた家に住んでいれば、自ずと生活がきちんとしたものになりやすいですよね。
食事はダイニング、リラックスする時はリビング、寝る時は寝室と、部屋を変わることで気持ちを切り替えたりすることもできます。
ですが、ワンルームの場合は、これら全ての「生活」が1つの部屋で行われることになります。
そのため、気持ちの切り替えがうまくいかず、ついだらしない生活になってしまう方もいます。
特にあまり広くないワンルームで一人暮らしをした場合、ベッドから手の届く範囲で何もかも生活してしまい、部屋の中が乱れてしまうということもあるのです。
そうならないためにも、ワンルームで生活する場合は、自分なりに「ベッドで食事しない」「ゴミは決められた場所にあるゴミ箱に捨てる」など、ルールを決めておくことが大切ですね。
ワンルームはこんな人にぴったり!
実は意外とメリットも多く、住みやすさ抜群のワンルーム。
ですが、デメリットと言える点もあることを考えると、全ての人にとって快適な物件であるとは言い切れません。
メリット・デメリットから言える「ワンルームがぴったりな人」というのは、以下のような条件の方です。
・料理はあまりしない
・人を呼ぶことが少ない
・開放感のある部屋に住みたい
・掃除に時間をかけたくない
特に料理をするかどうか、というポイントは、ワンルームか1Kか、部屋を選ぶ際に悩んでしまった時に、大きなポイントになります。
キッチンだけが分離された1Kなら、それなりに調理しやすいキッチンが備わっており、ニオイなども気にせず調理できる場合が多いですね。
お湯を沸かす程度しかキッチンは使わないという方なら、ワンルームで十分でしょう。
また、人を呼べる部屋を探しているのであれば、できるだけ生活空間とは別の部屋がある物件を探すべきです。
もし、家賃の予算から「人は呼びたいけれどワンルームじゃないと厳しい」という方の場合は、収納の多さにこだわったワンルームを探してみましょう。
友人が来る時だけ、布団などを収納できるような部屋なら、ストレスなく友人を招待しやすくなりますね。
このような点をよく考慮しながら、自分が目指す一人暮らしのスタイルに合った部屋探しをしてみましょう。
ワンルームで一人暮らししたいなら!?
ワンルームには様々なメリット・デメリットがあります。
「ワンルームなんて・・・」と思い込んでいた方にとって、そんなワンルームが抱える多くのメリットは「驚きの情報」かもしれませんね。
特に家賃が比較的リーズナブルですので、「収入が限られる学生さん」「これからお金を貯めて気に入った物件を買おうと思って
いる方」「部屋は寝られれば良いと思っている方」などには、ニーズを満たしてくれる優秀な物件であると言えるでしょう。
しかも、お金に関する点だけでなく、ワンルームは「住みやすさ」という点でもメリットが多いのです。
ですが、多くのメリットがあると同時に、ワンルームにはワンルームならではのデメリットもあることをしっかり理解し、慎重に「自分に合う部屋」を見つけることが大切です。
現在では、「ワンルーム」と言っても様々なスタイルの部屋がありますので、たくさんの情報を集め、気になる物件が見つかれば実際に自分の目で見て、「ここ!」というところを見つけてみましょう!
コメント
ワンルームだと、収納として使える部屋がなくて、一部屋にまとめて置いておくことになるので、荷物と言いましょうか、
物をどこにどう直そうかが分からなくて困りそうだなっていう印象があります。けれど、メリットもあるので、
ワンルームもいいなぁとは思うのですが、収納面をどう確保するのか悩みものです。
一人暮らしの学生だとワンルームで十分だと思います。
学校、アルバイト、遊びと家にいる時間って勉強するか寝るかくらいでしょ?
広い部屋は必要ないと思います。
広い部屋に住みたいなら自分で稼げるようになってからですよね。
親のスネをかじってるうちはワンルームでも贅沢なくらいですよ。