学生が一人暮らしをする際、間取りは「ワンルームで十分」という考えで部屋探しを行う方が多いでしょう。では、本当に学生の一人暮らしでは、ワンルームでも不満が出てこないものなのでしょうか?後悔しないために知っておきたいことを紹介します。
学生の一人暮らし☆ワンルームでも十分!?
ワンルームは学生の定番!?
学生が一人暮らしをする部屋となると、ワンルームや1Kといった間取りの部屋をイメージする方が多いでしょう。
ワンルームというと、たった1部屋で寝食など、生活のすべてを賄うことになる間取りです。
なぜ学生の一人暮らしに、そんなワンルームが「定番の間取り」といった捉え方がされているのかといえば、なんと言っても「狭い分、家賃が安いから」ですよね。
ですが、そんな学生が一人暮らしをする物件としては定番中の定番とも言えるワンルーム。
そこに暮らす学生たちは、実際に一人暮らしをしてみてから、「ワンルームを選ばなければよかった」と後悔することはないのでしょうか?
そこで、部屋探しで失敗しないためにも、学生の一人暮らしに本当にワンルームが適しているのかどうか、考えていきましょう。
広さは本当に十分!?
学生が一人暮らしをする際には、贅沢をする余裕がないということから、ワンルームを選択肢にする方が大半です。
人がたった1人、暮らしていければ良いわけですから、それなら広さはそんなに必要なく、ワンルームでも十分なのではないかと考える方も多いでしょう。
確かに、無駄に広い物件を契約し、無駄に高い家賃を支払うよりも、ワンルームを選んだ方が合理的と考えることができますね。
ですが、学生の一人暮らしでは、ワンルームの部屋では広さが十分ではないと感じてしまうケースが決して少なくありません。
その理由としては、以下のようなことが挙げられます。
・友人を招いた時に狭い
・ベッドを置くと圧迫感がスゴイ
・寝る場所と食べる場所が同じだから生活がだらしなくなる
・荷物が多いので部屋がゴミゴミしてしまう
学生の一人暮らしでは家に大勢の友人を招きたいという方も少なくありませんが、ワンルームでは、さすがに大勢の友人を招くのはキツイですよね。
例えば鍋パーティーなどをする際には、「ちょっと、うちは無理かな・・・」となってしまうでしょう。
また、布団の上げ下ろしが面倒で、ベッドで寝ることが習慣になっている方の場合、ワンルームの部屋にベッドを置くことになりますよね。
ですが、ワンルームで広さがあまりない部屋にベッドを置いてしまうと、ベッドが主役の部屋になってしまい、大変な圧迫感を感じることになります。
それから、ワンルームはキッチンも同じ部屋の中にあるため、食事を作る場所、食べる場所、寝る場所など全てを一部屋で済ませることになります。
狭い空間で生活の全てをこなしていると、生活のメリハリが付きにくく、だらしない暮らしになってしまいがちです。
また、学生の一人暮らしは、意外と「物」が多いため、ワンルームの狭い部屋だと、物で溢れかえった印象になってしまいやすいのも困ったところですね。
これらの理由により、実は一人暮らしをする学生の多くが、ワンルームの広さを十分とは感じていないようです。
「大学とバイトでほとんど家にいない」という場合や、「寝ることさえできれば平気」という場合にはワンルームの広さでも十分かもしれませんが、それなりに充実した一人暮らしをしたい学生にとって、ワンルームは決して十分な間取りとは言えないでしょう。
設備には満足!?
学生が一人暮らしをするワンルームと言っても、それぞれの部屋に採用されている設備は違ってきます。
広さはイマイチでも、それなりに新しくて使い勝手の良い設備を導入しているところもあるでしょう。
ですが、ワンルームで共通している施設の問題点が1つあります。
それは、「キッチン」です。
ワンルームはその名の通り、完全に一部屋。
そのため、キッチンも同じ部屋の中に設けられており、自炊をすればニオイが部屋にこもってしまいやすいのです。
しかも、ワンルームのキッチンは「オマケ程度」のものであることが多く、本格的な自炊をするのには不向きと言えます。
学生が一人暮らしで自炊を頑張りたいと考えている場合、ワンルームでは、不満を感じることになりかねませんね。
また、玄関についても不満を感じる方が多いようです。
ワンルームは玄関と一続きになった部屋が多いため、玄関を開ければ部屋が丸見えになってしまったりします。
このことにストレスを感じ、ワンルームを選んだことを後悔するケースもあります。
学生が一人暮らしをするワンルームは、決して贅沢な物件ではありませんので、これら以外の設備面もあまり期待は持たない方が良いでしょう。
収納は足りる!?
学生の一人暮らしで、ワンルームを選ぶ際に特に気になるポイントの1つが収納です。
意外と「物」が多い学生ですし、ワンルームという限られたスペースで暮らすのですから、収納も、それなりにあってほしいものですよね。
ですが、やはり残念なことに、ワンルームでは、学生の一人暮らしに十分なだけの収納が無いと感じるケースが多いようです。
部屋が1つしかないわけですから、収納を作ることができる壁面などのスペースも限られており、そんなに多くの物を放り込むことはできないのが現実ですね。
部屋を少しでも広く使うために、布団を上げ下ろしするスタイルで暮らすとしても、そもそも「布団の収納できる場所がない!」なんてことにもなりかねません。
ワンルームでも、ロフト付きなど収納する場所を工夫してあるところを選べば、多少は不満も和らぎますが、そういった設備がない部屋での学生の一人暮らしは、なかなか苦労するかもしれません。
収納のための家具を置くスペースも限られてしまいますので、ゴミゴミさせないためには、「とにかく物を増やさない」ことを心がけるしかなさそうですね。
暮らしやすさは?
学生が一人暮らしをワンルームで始める場合、肝心の「暮らしやすさ」はどうなのでしょうか?
これについては、実は意外と「快適」と感じる方が多いのです。
その理由は、以下のようなものです。
・一部屋なので掃除が楽
・空調が効きやすいから光熱費が浮く
・動く範囲が狭いので面倒が少ない
・統一感のあるインテリアを楽しみやすい
ワンルームの部屋には、ワンルームの部屋ならではのメリットもあるというわけですね。
特に親元を離れたばかりの学生の一人暮らしの場合、掃除などの家事は負担になりやすく、一部屋で済むワンルームは「練習にちょうど良い」のかもしれません。
また、狭いワンルームはインテリアが楽しみにくい印象がありますが、意外とそんなこともありません。
たった1つの部屋だからこそ、うまくテイストを揃えたオシャレな部屋に仕立てることも可能なのです。
学生の一人暮らしではオシャレな暮らしを目指したい方も多いですが、工夫次第でそんな願いも叶えてくれるのが、ワンルームという間取りなのですね。
ワンルームは条件次第でアリ!
学生の一人暮らしにワンルームという間取りは、様々な点で「十分ではない」と感じることがあるようです。
ですが、実際に暮らしてみると「楽」な部分も多く、意外と生活しやすい間取りであるとも言えます。
では学生の一人暮らしに、ワンルームはアリなのかナシなのか、結論を言えば、これは「条件次第でアリ」ということになりますね。
ほとんど家で過ごさず、寝ることさえできれば良い、広さは必要ないという学生の一人暮らしの場合、ワンルームはとても快適で十分過ぎる物件と言えるでしょう。
逆に、多くの人を招きたい、物をたくさん持ち込みたいといった学生の一人暮らしでは、ワンルームでは不満が多く、後悔することになる可能性が高いですね。
学生の一人暮らしに適した物件として、不動産会社からも紹介されやすい「ワンルーム」という間取りですが、家賃だけに振り回されずに、まずはご自身が望む「暮らし方」をイメージしたうえで、後悔のない選択をするようにしましょう。
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