●一人暮らし成功の鍵を握る部屋探し

大学生で一人暮らしをスタートさせるとなると、なんだかウキウキ、ワクワクしてしまいますよね。

ですが、そんな憧れの大学生での一人暮らしも、部屋探しの時点で躓いてしまうと、後から深く後悔することになりかねないのです。

そんな、大学生の一人暮らしを成功させるための鍵を握る部屋探し。

中でも、特に「こんな物件は注意した方が良い」と言える条件のところをピックアップしてみましょう。

●防音がイマイチなのは要注意！

大学生の一人暮らしでは、つい「家賃」ばかり気にした部屋探しをしてしまいがちです。

ですが、家賃が激安な物件の中には、壁が薄かったり、下の階に音が響いてしまうようなところも少なくないのです。

大学生の一人暮らしなら、時には部屋に友人を招いて、鍋パーティーなんかをしたいこともあるでしょう。

また、遅くまでアルバイトをしたり、遊びに出かけたりして、夜中に帰宅することもあるかもしれません。

そんな時に、防音がイマイチな物件だと、常に音に気を遣った生活をしなければならず、ストレスになってしまいますね。

音が原因で、隣人や上下の階の人とトラブルになる恐れもあります。

また、大学生の場合、一人暮らしの部屋で集中して勉強をしたいという時期もありますよね。

そんな時には、逆に周囲の部屋から発せられる音が気になってしまいます。

周囲の部屋から聞こえる音に気が散って、勉強が進まないというのも困りものですね。

大学生の一人暮らしの部屋を選ぶ際には、家賃が少し高めになってしまったとしても、防音には特に力を入れている物件を選んでおいた方が安心でしょう。

●お風呂は大事！

特に家賃の安さにばかりこだわって物件探しをした場合、稀に「風呂なし」の物件というのも出てきます。

確かにお風呂の付いていない物件は、かなりリーズナブルな家賃で借りることができるので、収入面で不安のある大学生の一人暮らしにとっては、魅力的な選択肢と言えるかもしれません。

ですが、生活をする場所というとは、「安ければそれで良い」という選び方はおすすめできません。

自宅に帰っても、ホッと一息ついたり、体の汚れをスッキリ落とせるお風呂が無いというのは、なかなかキツイものです。

「近くに銭湯があるから大丈夫」なんて考える方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり自宅以外のお風呂では、それなりに周囲にも気を遣いますよね。

しかも、銭湯に入るたびにお金がかかってしまうのですから、せっかく家賃が安い物件を選んでも本末転倒になってしまうかもしれません。

そういった意味でも、風呂なしの物件というのは、よほど「ここしかない！」という事情がない限りは選ぶべきではないと言えるでしょう。

●洗濯機が置けない物件は大変！

大学生でも、一人暮らしをすれば身の回りのこと、つまり「家事」は自分でこなさなければなりません。

そんな家事の中でも、特に必須なのが「洗濯」ですね。

家に洗濯機があり、これで洗濯を済ませて、そのままベランダに干す・・・

これが当たり前だと考えている方もいるかもしれませんが、実はそうとは言い切れないのです。

中には、洗濯機を置く場所が無かったり、干すところが無かったりする物件もあります。

その場合は、洗濯物は毎回、コインランドリーに持ち込んで洗わなければならないのです。

コインランドリーに重い洗濯物を持ち運ぶのも大変ですし、洗濯のたびにお金がかかってしまうのも、大学生の一人暮らしにはイタイ出費ですよね。

多少、家賃が高くなったとしても、洗濯機を置く場所があり、干す場所にも困らない物件を選んでおいた方が、確実に快適で生活費も安く済むでしょう。

●キッチンに力を入れない物件って！？

大学生の一人暮らしでは、まだ自立した生活へのイメージが持てず、「自炊なんかできそうにない」と最初から諦めてしまう方もいるかもしれません。

ですが、アルバイト代や仕送りだけに収入が限られてしまう大学生の一人暮らしでは、実際に暮らしてみると、「食費をもっと抑えたい！」という気持ちになることも少なくないのです。

食費を抑えるためには、やっぱり自炊をしていく方法が効果的ですね。

ただ、自炊をするためには、やはりそれなりのキッチンが無ければ厳しいのが現実です。

例えば大学生の一人暮らしで選ばれやすい「ワンルーム」というタイプの間取りですが、この場合、キッチンは「お飾り程度」でしかないケースが大半です。

お湯を沸かすくらいならできるかもしれませんが、毎日の食事を用意するのは、大きなストレスになってしまうでしょう。

キッチンの使いやすさにもある程度こだわった1Kという間取りの場合、ワンルームよりも若干、家賃が高くなる傾向があります。

ですが、それでも、自炊により毎月の食費を抑えられたり、健康管理がしやすくなると考えれば、キッチンにもそれなりに力を入れている物件を選んでおいた方がお得になる可能性が高いと言えますね。

●駅から近いのが便利とは限らない！

大学生が一人暮らしをする際には、大学に通うために利用する駅が、少しでも近い物件を見つけようと考えるものですよね。

確かに、駅から数分の物件は便利かもしれません。

ですが、駅から近いということは、それなりに騒音もあるということを覚悟しておかなければなりません。

特に多くの人が利用する駅の近くの物件は、家賃も高めなうえに、騒音や、夜になっても明るい照明などに悩まされることになるかもしれません。

大学生の一人暮らしなら、健康面を考慮しても、駅から少し歩くくらいの距離の物件を選んでおいた方が良いという考え方もありますね。

●敷金礼金ゼロの物件って！？

大学生が一人暮らしをするにあたり、まず悩みの種となるのが、「初期費用」ですよね。

物件を契約する際には、家賃以外にも、敷金や礼金などの様々な初期費用が発生してしまいます。

トータルすれば数十万円にもなる、この初期費用。

少しでも安く抑えたいというのが本音ではないでしょうか？

そして、その結果として、大学生が一人暮らしを始めるための物件に選びやすいのが「敷金礼金ゼロ」といった条件の物件です。

確かに、敷金や礼金を支払う必要が無ければ、物件を契約する際の初期費用は大幅に抑えることができます。

ですが、ここで重要なのは、目先の費用の節約だけに捉われてはいけないという点です。

敷金礼金ゼロだけど家賃が割高な物件と、敷金礼金1ヶ月分だけど家賃は安めに設定されている物件。

この2つの物件に、仮に2年間契約して住んだ場合、かかるトータルのコストは、どうなるのか計算してみてください。

意外と、敷金礼金が必要でも、家賃が安い物件の方が安く済むこともあります。

大学生の一人暮らしは、基本的には4年間のことが多いですね。

4年間住むことを考えて、長い目で見てトータルのコストを抑えられる物件を見つけるようにしましょう。

今すぐ用意できる資金が限られている場合は、敷金礼金ゼロの物件で一人暮らしを始めるというのも、大学生にはアリな選択肢なのかもしれません。

ですが、「何万円もする敷金礼金がゼロなんて、すごく安い！」と安易に飛びつくのは良くありません。

お金のことは、特によく考え、慎重に部屋探しをするようにしてください。

●家具家電付きの物件はお得！？

大学生の一人暮らしを始める際に、家具や家電を揃えるのは、けっこうな負担になってしまいますよね。

そこで、そんな時に心強い味方になってくれるのが、家具や家電がすでに揃っている物件です。

家具や家電を買い揃える金銭面での負担も、引越しの際の荷物という負担も軽減でき、最高の物件のように感じられますよね。

ですが、そんな家具家電付きの物件もデメリットと言える点があることを忘れてはなりません。

まず、大学生の一人暮らしは「オシャレなインテリアで揃えたい！」なんて憧れている方もいらっしゃるでしょう。

家具家電が最初から備え付けられた物件の場合、残念ながら、選ぶことはできないので、これが難しくなります。

また、家電に関しても贅沢は言えず、最新のものや高機能なものは設置されていない可能性大ですので、期待はできません。

それから、すでに他の人が利用した家具や家電を使わなければならないという点に、抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。

さらに、中には家具や家電が付いている分、入会金など別途費用が発生するケースもあります。

大学生が初めての一人暮らしを始めるのに、大変便利な家具家電付き物件ですが、そういった「デメリット」という面もあることを知り、慎重に検討しましょう。

●部屋探しは慎重に！

大学生になり、一人暮らしをするための部屋を探す時期は、多くの大学生と被ってしまうため、競争率も高く、焦ってしまいますよね。

ですが、部屋探しに焦りは禁物です。

大学生の一人暮らしは「仮住まい」のような印象もあり、「数年間、生活するだけなら」と妥協してしまうこともあるかもしれません。

数年間と言っても、大学生の一人暮らしは4年程度もの期間があるのですから、その間、毎日の生活をする場所は、やっぱり大切ですよね。

注意すべきポイントをしっかり押さえて、焦らず冷静に、快適に暮らせる物件探しをしてみましょう！