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下宿探しがしたい!探し方のポイントを教えて!

下宿探しがしたい!探し方のポイントを教えて!

大学や専門学校などへの進学を機に、一人暮らしを考えているという人も少なくないでしょう。しかし、やはり気になるのがマンションやアパートの家賃です。特に都会で一人暮らしをする場合は、かなりの負担になります。そこで注目したいの […]

大学や専門学校などへの進学を機に、一人暮らしを考えているという人も少なくないでしょう。しかし、やはり気になるのがマンションやアパートの家賃です。特に都会で一人暮らしをする場合は、かなりの負担になります。そこで注目したいのが「下宿」です。一般のマンションやアパートに比べて、かなり安い家賃で入居することができます。この記事では、上手な下宿の探し方のポイントについて解説していきます。

そもそも下宿ってどんなところ?

「下宿」にもさまざまな形態がありますが、一軒屋などの空き部屋を間借りする形態が一般的です。あまり知られていませんが、法律で定められた営業形態のひとつを指す用語です。旅館業法では「施設を設け、一ヶ月以上の期間、宿泊料を受け取って宿泊させる営業」を下宿と定義しています。民家の一部を提供するような形が多く、大家さんがいるケースが一般的です。また、食事付きが多いことや、家賃が低く設定されていることも下宿の特徴です。現在のように外食が一般的でなかった昭和の時代は、学生の一人暮らしといえば下宿が主流でした。

最近では下宿といっても一軒屋とは限らず、時代に即した多くのバリエーションがあります。また、アパートやワンルームマンションなどでの一人暮らしやルームシェアを下宿と呼ぶこともあり、広い意味で使われています。

下宿で暮らすメリット

下宿で暮らすメリット
下宿は一般の一人暮らしと違い、食事付きであることが大きなメリットです。また、朝・夕の両方提供されるケースがほとんどです。食費は家賃とは別に支払う必要があるものの、生活費をかなり抑えることが可能です。一人暮らしの学生などは外食中心で栄養が偏ってしまいがちですが、下宿では栄養バランスが良い家庭料理に近い食事を毎日きちんと取ることができます。

下宿の最大のメリットは、なんといっても家賃が安いことです。学生が実家を離れて一人暮らしをする場合、親または学生本人が相当の経済的な負担を覚悟しなくてはいけません。大学4年間の場合、家賃だけでも300万円前後は必要です。それに加えて生活費も必要です。毎月の家賃が安ければ、4年間の負担を大幅に減らすことが可能になります。

また、下宿には大家さんや管理人がいることが一般的です。そのため、セキュリティなどの面でも安心です。一般の賃貸マンションやアパートでは、管理人も常駐していないことがほとんどです。セキュリティ面だけでなく、カギを無くしたといったトラブルや、電気や水道のトラブルでもすぐに対応してもらうことができます。初めての一人暮らしでも、さまざまな面でフォローしてもらうことができます。

下宿で暮らすデメリット

多くのメリットを持つ下宿ですが、デメリットも確認しておきましょう。下宿は食事の時間なども決まっていることが多く、共同生活に近いという特徴があります。そのため、プライベートな時間を確保しにくいというのがデメリットです。個室でない場合もあります。にぎやかな寮生活のような雰囲気が好きな人には向いていますが、一人で過ごしたいという人には不向きな側面があるでしょう。また、バスやトイレが共同という場合もあります。気になる人にとってはデメリットとなります。

下宿は家賃が安い分、古い建物が多いこともデメリットのひとつです。建物や設備を気にする場合は、必ずしも希望通りの物件が見つかるとは限りません。また、共同生活に近いという下宿の性格上、規則なども存在します。例えば門限や、外来客の出入り禁止などです。こういった制限についても、あらかじめ確認しておくことが必要です。

学生会館とは何が違うの?

下宿と似た形態のものに「学生会館」があります。食事などが提供されているという点では下宿と同じです。下宿との違いは、法人などに運営される大規模なものが多いということです。そのため、建物は鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造の大規模で堅牢な建物が主流です。バスやトイレは学生会館によって異なりますが、共同バスや大型浴場などが一般的です。管理人が常駐しており、セキュリティもかなり厳重です。宅配便や郵便配達さえ管理人の許可なしには建物内に入れないというケースも少なくありません。

門限などの規則もあり、下宿よりも厳しい場合があります。外泊や帰省などは、書面を提出して許可を得ないといけないというところも少なくありません。しかし、そういったルールは一人暮らしでのトラブルを防ぐためのものであるため、女子学生や保護者からも高い人気があります。大学などに通いやすい都会の好立地にある場合が多く、家賃についてはさまざまです。全体的な特徴を考えると、学生会館は大型の下宿・現代版の下宿といえます。

学生マンションとは何が違うの?

「学生マンション」は学生会館と混同されがちですが、名前のとおり「マンション」であり住居の提供のみです。つまり、食事などのサービスはありません。また、下宿や学生会館のような共同生活の側面はほとんどなく、部屋やバス・トイレなどの設備も完全に独立しています。なかには、コインランドリーなどのサービスが共用部分に設置されていることもあります。

一般のマンションやアパートとの違いは、「学生専用」であるというところです。学生が親元を離れて一人暮らしをする場合、マンションやアパートの「隣人」はとても気になるところです。こういった不安を解消するため、「学生のみ」「女子学生のみ」という枠を設定しているのです。オートロックや警備会社の24時間セキュリティシステムを導入するなど、セキュリティが厳重な物件が多いことも特徴のひとつです。

基本的にはマンションであるため、下宿や学生会館のような規則はありません。もちろんマンション独自のルールが存在する場合もありますが、それは一般の賃貸マンションやアパートでも同様です。セキュリティ設備などが充実していることなどから、家賃は高めになることもあります。

学生が下宿探しを始めるべきタイミングは?

下宿探しを始めるのに適したタイミングは、大学や専門学校などに合格した直後です。つまり、可能な限り早く探し始めることが大切です。1月から3月が年間の引越しや賃貸契約のピークになりますが、下宿の場合も同様です。条件の良いところから順番に埋まってしまうため、家賃が安く人気のある下宿は早い時期にほとんどの契約が決まってしまいます。そのため、進学先が決まったらすぐの行動が求められるのです。特に最近は推薦入試の比率が増えてきており、12月や1月の段階で進学先が決まっているという学生も少なくありません。進学先が決まるのが遅い一般入試の学生は、部屋探しにおいては条件的に不利になることをあらかじめ覚悟しておく必要があります。

なお、早めに下宿を決めてしまっても、入学までの間の家賃を心配する必要はありません。家賃が発生するのは「契約日」からではなく、「カギの引渡し・入居日」からだからです。下宿の場合は家具などもあまり持ち込まないため、引越しも大掛かりになることはありません。入居日を4月にしても問題がないことがほとんどです。

【下宿探しのポイント1】立地はいいか

【下宿探しのポイント1】立地はいいか
下宿を探す際は、大学や専門学校などへのアクセスが重要なポイントです。電車の乗り換えなども含め、交通機関についてはしっかり調べておくことが大切です。逆に、一見時間がかかりそうな場所でも、快速などを使うと早いというケースもあります。さまざまな条件で検索をしてみるなど、じっくりと調べてみることが大切です。また、新幹線が止まるような大きな駅では、構内が想像もできないほど広いことがあります。乗り換えだけでも15分以上かかることが珍しくありません。心配なようであれば、実際に乗って確かめることも大切です。

下宿から駅までの距離もしっかりと確認しておきたいポイントです。もちろん近いに越したことはありませんが、物件情報に書いてある駅までの所要時間と、実際にかかる時間とでは差があることに注意が必要です。なぜなら、不動産情報に載っている「徒歩所要時間」は「80m=1分」と決められており、信号や歩道橋などは考慮されていないからです。通勤・通学のラッシュアワーには全く踏み切りが開かなくなるような場所もあり、必ず実際に歩いて確認してみる必要があります。

【下宿探しのポイント2】治安はいいか

一人暮らしをする場合、もっとも注意しなくてはいけないのが治安です。不要なトラブルなどを避けるためにも、必ずチェックしておきたいポイントです。道が薄暗く痴漢などが出没しそうなエリアや、酔っ払いなどが多い繁華街も一人暮らしには不向きです。土地勘のない地域ではチェックしにくいポイントですが、ネット情報や自治体の情報などもしっかり調べておくことが大切です。また、実際に歩いてみないとわからないことも多くあります。特に都市部で注意したいのが、昼と夜とで全く雰囲気が変わってしまうケースが多いことです。日中は買い物客などで賑わっていても、夜になると客層が全く変わり治安が悪化するような街も少なくありません。保護者に協力してもらうなどして、確認しておくと安心です。

【下宿探しのポイント3】お店が近くにあるか

下宿は食事付きが多いものの、一人暮らしである以上日用品などは自分で買う必要があります。実家のように誰かが洗濯をしてくれることもなく、身の回りのことは全て自分でやる必要があります。そのため、近くにスーパーなどがあるかどうかは必ずチェックしておきたいポイントです。また、コンビニエンスストアも近くにあれば何かと便利です。一人暮らしの場合、お金の管理も自分でしなくてはいけません。急遽お金を下ろす必要がある場合、ATMを設置したコンビニエンスストアがあれば非常に便利です。特に郊外の場合は、銀行の支店の数が限られているため、ATMのあるコンビニの場所を確認しておくことが大切です。

【下宿探しのポイント4】設備は整っているか

風呂・シャワーやトイレなどの設備もチェックしておきたいポイントです。風呂やシャワーが共用なのか、部屋ごとに用意されているのかで生活は全く変わってきます。下宿の場合は共用も多いため、必ず事前に確認しておくことが必要です。共用の場合は、順番に使うなどの制約があり、あまり時間が自由になりません。なお、大きな下宿では大浴場のような形式のところもあります。また、共用のシャワールームが複数設置されているケースもあります。トイレも必ずしも部屋ごとにあるわけではありません。特に建物が古い下宿の場合は、共用であることが珍しくありません。他の条件が良い場合は、どこかを妥協することも必要です。

【下宿探しのポイント5】セキュリティ面は安心か

一人暮らしをするときは、セキュリティ面にも十分に気を配る必要があります。下宿の多くは大家さんが下宿または近接した場所に住んでいることが多く、管理が行き届いていることがほとんどです。しかし、なかには管理が徹底できていないこともあるので、しっかりと確認しておきたいところです。特に女子学生の場合は、念入りにセキュリティ設備についてチェックする必要があります。オートロックや防犯カメラなどの設備がきちんと備わっているかどうかは大切なポイントです。また、作りがいい加減な場合だと、表玄関がオートロックでも駐輪場や裏口、庭などから部外者が簡単に侵入できる物件もあります。自身の身の安全を守るためにも、必ず確認しておきたいところです。

【下宿探しのポイント6】築年数が古すぎないか

下宿は家賃が安い分、古い建物であることも少なくありません。しかし、あまりにも古すぎる場合は問題です。まず、耐震基準をクリアしていない可能性があります。特に1981年6月以降に施行された「新耐震基準」に適合していない物件については、補強工事などの有無について確認が必要です。木造の建物の場合は、それ以降のものでも耐震性が十分とはいえない場合があるため、注意が必要です。

防犯の面からも、古すぎる建物については不安が残ります。オートロックや防犯カメラなどは後からでも増設できるため、防犯対策がされているか確認してみましょう。通気性や遮音性、付帯設備などについても、古すぎる物件は問題がある可能性があります。快適な一人暮らしをするためにも、しっかりとチェックしておくことが大切です。

いい下宿を見つけられるように徹底的に探そう!

このように、下宿には一般の賃貸マンションやアパートにはない、さまざまな魅力があります。家賃が安いだけでなく、食事が用意されるなどのメリットがあり、初めての一人暮らしでも安心して生活を送ることができます。また、大家さんや管理人が常駐しているなど、セキュリティ面でも優れています。もちろん、全ての希望を満たす下宿が簡単に見つかるというわけではありません。予算を優先すれば、ほかの部分で妥協が必要になることもあります。それでも、できるだけ多く下宿を調べることで、満足のいく下宿に出会える可能性が高まります。最適な下宿を見つけるためにも、まずは物件の検索などから始めてみましょう。

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