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読売育英奨学会の実態はどうなっている? 新聞配達経験者が解説!

読売育英奨学会

「大学や専門学校に入学したいけど家庭の事情で進学が難しい」 そんな人には奨学金制度を利用するという方法もありますが、新聞奨学生になるという方法もあります。 新聞奨学生とは在学中新聞配達業務をおこなう代わりに、新聞社が大学 […]

「大学や専門学校に入学したいけど家庭の事情で進学が難しい」
そんな人には奨学金制度を利用するという方法もありますが、新聞奨学生になるという方法もあります。
新聞奨学生とは在学中新聞配達業務をおこなう代わりに、新聞社が大学や専門学校への入学金や授業料を負担してくれるというシステム。
さらに住居の提供もしてくれるので、安心して学生生活が送れます。
新聞奨学生制度はいくつかの新聞社で実施されていますが、こちらの記事では日本最大の新聞社である読売新聞の読売育英奨学会について紹介。
実際に新聞配達経験のある筆者が、読売育英奨学会について詳しく解説していきます。
読売育英奨学会に興味があるという人は、ぜひ一度記事を読んでみてください。

読売育英奨学生制度って何?仕事内容と待遇を解説

まずは読売育英奨学生制度の仕事内容や待遇について解説していきます。

学費を読売育英奨学会に支払ってもらう代わりに新聞配達業務を行う

新聞奨学生制度を一言で説明すると
「学費を読売育英奨学会に支払ってもらう代わりに新聞配達業務をおこなう制度」
学費とは、入学金・授業料・施設費・諸経費などのことを指し、新聞配達業務をおこなう代わりにこれらの費用をすべて読売育英奨学会が全額立て替えて支払ってくれます。(教科書・教材は自己負担)
そのため本人が入学時に学校に支払わなければならない金額はゼロ。
住居も用意されているので、家庭の事情でお金が支払えない人でも学校に通える制度ということです。
新聞配達業務をおこなうと奨学金とは別に給料と年2回のボーナスも支払われるので、生活に困ることはまずありません。
新聞配達業務をしっかりおこなえば、学校を卒業できる仕組みになっているというわけですね。

新聞販売店に紹介され新聞配達を行う

読売育英奨学会に入ると、学校の近くにある新聞販売店に紹介されます。
奨学生制度が適用される学校、学部、学科には条件がありますので、それらは事前にチェックしておきましょう。
奨学生は新聞販売店内の部屋もしくは新聞販売店が用意したアパートに住んで、新聞配達業務をおこないます。
用意される部屋は個室で部屋代は無料、エアコンまたはクーラーもついているので快適に過ごせます。
また部屋代と水道・光熱費の基本料金は新聞販売店が負担してくれるので、生活はかなり楽に過ごせます。
筆者も新聞配達をしていたときに新聞販売店に併設されたアパートに住んだ経験がありますが、部屋もクリーニングされますし住むのに問題はありませんでした。
給料が入るうえに部屋代も無料なので、卒業後のために貯金をしておく学生も多いようですね。
ちなみに読売育英奨学会には、業務内容によってA・Bの2コースから選択できます。(Cコースは進学する学校の授業がYCでの業務に支障が出る場合などに適用)
コースによって奨学金の限度額などが異なりますので、どのコースを選ぶのかは事前に相談しましょう。
コースによる違いは以下の通りです。

Aコース Bコース Cコース
業務内容 集金業務あり。
朝刊と夕刊の配達、集金の業務、新聞のPR業務、その他の事務作業など
集金業務なし。
朝刊と夕刊の配達、新聞のPR業務、その他の事務作業など
集金業務あり。
朝刊の配達、集金の業務、新聞のPR業務、その他の事務作業など
勤務時間 平均6時間程度/日 平均5時間程度/日 平均4.5時間程度/日
返済免除額 4年間で520万円
1年間あたり130万円の学費をまかなうことができます。
4年間で440万円
1年間あたり110万円の学費をまかなうことができます。
4年間で400万円
1年間あたり100万円の学費をまかなうことができます。
給料 17万円前後/月 13万円前後/月 12万円前後/月
賞与(年2回) 5万円程度/回 3万円程度/回 なし

読売育英奨学会の新聞奨学生の1日

続いては読売育英奨学会の新聞奨学生の1日を解説していきます。
選ぶコースや配属される新聞販売店によって多少異なりますが、ここでは代表的なAコースの学生のスケジュールを紹介していきます。

  2:00~ 起床。着替えて販売所に行く。
  2:30~ 朝刊に折り込みチラシを入れる作業。雨の日は新聞にビニールを被せる作業もあります。
  3:00~ 配達に出発。バイクで次々と配達をしていきます。
  6:00~ 配達が完了したら帰社。朝食は寮でとり、学校に行くまでは仮眠をとる
  9:00~ 学校に向かい授業をうける
14:30~ 夕刊配達のため学校を切り上げる。
15:00~ 夕刊の配達開始。朝刊よりは件数が少ないので楽。
17:00~ 夕刊配達終了。夕食を食べたり、スーパーに行ったりして自由時間を過ごす
21:00~ 次の日に備えて就寝

スケジュールを見てもらえればわかりますが、新聞奨学生になると他の学生とはまったく違うスケジュールで動くことになります。
まだ朝日が出ていないうちに起きて、出勤して夜は早く寝なければなりません。
体が慣れていないはじめのうちはかなりしんどいですが、夏休みごろから慣れてくる学生が多いようです。
ちなみにお休みは4週間を通じて6日(Cコースは4週間を通じて4日)あり、有給休暇も初年度(半年経過後)10日間取得できます。
シフト制で連休をとることは難しいので、休みの日も同じようなスケジュールで過ごすことになりますね。

読売育英奨学会の説明会について

読売育英奨学会に興味がある人は、全国各地で開催される説明会に参加しましょう。
会場までの交通費は読売育英奨学会が負担してくれます。
読売育英奨学会では奨学会地区担当者が決まっており、入学後も個別面談など生活サポートをしてくれます。
奨学会地区担当者からしっかりと説明を受けたうえで、読売育英奨学会に入るかどうか決めましょう。
説明会のスケジュールはホームページに掲載されていますので、最寄りの説明会に行ってみましょう。

読売育英奨学会の新聞奨学生になるメリット

それでは読売育英奨学会の新聞奨学生になるメリットは、どのような点があるのでしょうか。

【読売育英奨学会のメリット1】学費を奨学金から支払える

入学金・授業料など、学校に通ううえで必要な学費を、奨学金から支払えるというのは大きなメリットです。
新聞奨学生になることが決まった人は、入学前に1年目前期分の学費が借りられ納入時期にあわせて後々の学費も借りられます。
規定の時期に奨学金が支給されるので、授業料などの心配することなく勉強に集中する環境づくりができますね。
ちなみに新聞奨学生ではなく学校の奨学金を借りるという手段もありますが、その場合卒業後の返済がかなり大変になります。
一方読売育英奨学会の場合新聞配達業務をすることで、在学中から奨学金の返済が可能で卒業後支払う金額はありません。
卒業後しっかり働いて生活していくことを考えれば、読売育英奨学会はとてもいい環境ではないでしょうか。

【読売育英奨学会のメリット2】給料がもらえる・住居費が無料など経済的にかなり楽

読売育英奨学会に入ると、個室の住居が用意されます。
業務をしていない時間は自由時間なので、自室で勉強することも十分可能。
業務に慣れるまでは大変ですが、慣れてしまえばしっかり勉強できる環境は整っています。
また奨学金以外に働いたお金は、給料という形で毎月支給されます。
住居費が無料なので、手元に残るお金も多く在学中からしっかりと貯金をしておくことも可能。
新聞奨学生以外で遠方の学校に自分1人の稼ぎで通おうとするとかなり大変ですが、新聞奨学生制度であればこのあたりの問題をクリアしてくれますね。

【読売育英奨学会のメリット3】相談窓口などバックアップ体制がしっかりしている

相談窓口などバックアップ体制がしっかりしていることも、読売育英奨学会を選ぶメリットです。
読売育英奨学会では奨学会地区担当者が定期的に奨学生との個別面談をおこない、学生生活をバックアップしてくれます。
また各地区において毎年奨学生激励会を開催してくれるなど、新聞奨学生をバックアップする体制が整っています。
さらに同じ新聞販売店で働いている先輩や後輩は、同じような環境で頑張っている同志として卒業後も続く関係になります。
自分1人で頑張るという孤独な環境ではなく、さまざまな人がサポートしてくれるというのは、とても心強いのではないでしょうか。

【読売育英奨学会のメリット4】就職活動に有利になる

大学や専門学校卒業後の就職も有利になる点が、読売育英奨学会のメリットです。
読売育英奨学会では卒業を控えて就職活動をするとき、本人が希望すれば読売育英奨学会理事長の推薦状が発行されます。
また就職活動時の自己PRとして、新聞配達業務を4年間続けてきたことは大きなPRポイントとして認められます。
新聞配達業務は社会人として仕事をしながら学校に通っていると同じことなので、実際かなりの苦労があります。
企業の人はそのことをわかっていますので、就職活動時にPRされると高く評価されることが多いようですね。
暑い日や雨の日など天候の悪い時でも新聞配達を4年間続けられるということは、それだけ精神的にも強くなければできません。
読売育英奨学会での新聞配達業務を続けるということはそれを証明するということなので、就職活動時有利に働きます。

読売育英奨学会の新聞奨学生になる注意点

読売育英奨学会の新聞奨学生になる注意点
ここまで読売育英奨学会のメリットを紹介してきましたが、一方で読売育英奨学会に入る注意点ももちろんあります。
ここからは読売育英奨学会の新聞奨学生になる前に、注意しておくべきポイントを紹介していきます。

【読売育英奨学会の注意点1】スケジュールが厳しく体への負担が大きい

新聞奨学生になって新聞配達をはじめると、体への負担が大きくなります。
学生としての勉強に加えて新聞配達業務をするというのは、想像よりも大変なこと。
その理由の1つとして、新聞配達業務のタイムスケジュールが挙げられます。
まだ太陽が昇っていないうちに起床して業務をおこない、授業まで仮眠し、授業後夕刊配達を行います。(A・Cコースは月末・翌月初集金業務・Cコースは夕刊なし)
寝るのは21時ごろと一般的な生活とは、かなりずれたスケジュールで4年間を過ごすことになります。
しばらく経つと変則的な睡眠時間にも慣れますが、はじめのうちはかなり大変。
体がうまく動かずに時差ボケのような感覚に襲われてしまいます。
ただ多くの学生は夏休み頃になると、新聞配達業務にも慣れ余裕が出てきます。
慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れてくれば勉強する時間も確保できるので、大変なのははじめの方ですね。

【読売育英奨学会の注意点2】授業との両立が大変

新聞配達業務は体にかかる負担が大きいのですが、授業と両立させるとなるとさらに大変です。
筆者は新聞配達業務のみをおこなっていたのですが、それでも体にかかる負担は大きくはじめのうちは体重も減っていきました。
学生の本分は勉強なので当然授業にも出なければなりませんが、場合によっては夕刊配達のため出たい授業に出席できないこともあります。
そういった場合配達休みの曜日を固定するなどして、対応することが必要ですね。
新聞販売店も新聞奨学生と知って受け入れてくれるので、そのあたりの対応は柔軟にしてくれるようです。
疲れた体で授業を受けることはかなり大変なので、しっかり目標をもって勉強することがとても大切。
一度授業をさぼってしまうとそのまま流されてしまうことになりかねないので、しっかりと勉強することを念頭に置きましょう。

【読売育英奨学会の注意点3】部活やサークルなど大学の活動にはほとんど参加できない

新聞奨学生になると、いわゆる普通の学生生活とはまったく異なるスケジュールで過ごすことになります。
そのため部活やサークルなど授業後におこなわれる活動については、参加できません。
授業後は夕刊配達や集金業務があり、夜も翌日の配達に備えて早めに寝なければならないので、部活やサークル活動に参加することはできません。
新聞奨学生は部活やサークルで友人を作ることは難しいですが、同じ新聞販売店に紹介されている人と仲良くなることが多いようです。
先輩から生活用品をもらったり、勉強を教えてもらったりといったつながりがあるので、心強い先輩がサポートしてくれますよ。

読売育英奨学会に興味があるのであれば説明会から

ここまで読売育英奨学会について解説をしてきました。
学校の授業に加えて新聞配達業務をするということは、体に負担がかかりかなり大変なことでもあります。
しかし入学金を含めた学費が借りられる、毎月給料が支払われるなどのメリットは、経済的に苦しい学生にとって何よりのメリット。
まずは読売育英奨学会の説明会に行って、読売育英奨学会について詳しく知っていきましょう。
読売育英奨学会の説明会ページはコチラから
読売育英奨学会の公式サイトはコチラから

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