部屋探しナビは学生の部屋探し、一人暮らし、学生生活を全力サポートする情報サイトです。

大学生で一人暮らししているのはどれくらい?割合を徹底解説!

「大学に入ったら憧れの一人暮らしをしてみたい」と思っている人も多いことでしょう。実家暮らしよりもはるかに自由になり、楽しいこともたくさんありそうです。しかし、現実にはいったいどれくらいの大学生が一人暮らしをしているのかは […]

「大学に入ったら憧れの一人暮らしをしてみたい」と思っている人も多いことでしょう。実家暮らしよりもはるかに自由になり、楽しいこともたくさんありそうです。しかし、現実にはいったいどれくらいの大学生が一人暮らしをしているのかは気になるところです。この記事では、大学生のうち一人暮らしをしている人はどれくらいの割合であるのか、実際のデータを紹介していきます。

大学生の一人暮らしは約4割!

独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、大学生のうち一人暮らしをしている人の割合は43.5%です。つまり、半数以上の人が自宅から通っており、一人暮らしをしている人の方が少ないという調査結果になっています。しかし、近年は若者の「地元指向」が盛んに報道されているため、実家から通う大学生の割合がもっと多くても良いはずですが、実際には一人暮らしと比べてさほど差がないという結果になっています。また、日本の大学生(学部生)の総人数を考えると、100万人前後という非常に多くの大学生が一人暮らしをしているということになります。

大学生が一人暮らしをしているのはどこなの?

大学生の一人暮らしは、ほとんどがマンションやアパートなどです。割合は、全体の38.0%になります。残りは学生寮で、全体の5.5%です。以前は学生寮も主要な位置を占めていましたが、近年は賃貸マンションなどの供給が増えており、必ずしも寮を選ぶ必要がなくなっています。一方で、国際教養大学のように入学から1年間は全員学生寮で過ごすという大学も話題を集めています。プライバシーや生活の自由度などの面では圧倒的にマンションが有利ですが、学生寮も学生同士がコミュニケーションを重ね社会性を磨いていく場として再び注目を集めています。

国公立と私立では割合が変わる?

国公立と私立では割合が変わる?
一人暮らしの割合は、国公立大学と私立大学で大きく変わります。国立大学は68.7%とかなり多くの学生が一人暮らしをしています。そのうち63.0%がマンションやアパートなどで、学生寮が5.7%です。県立大学や市立大などの公立大学も、一人暮らしが60.6%と高い割合です。マンション・アパート等が57.5%、学生寮が3.1%です。一方、私立大学は一人暮らしが36.8%とかなり低い割合になります。なお、内訳はマンション・アパート等が31.1%、学生寮が5.7%となっています。大学生全体の一人暮らしの割合と、国私別の割合が大きく異なることがみてとれるデータです。

なぜ私立大の学生は実家暮らしが多いのか

国公立大学と私立大学の一人暮らしの割合が大きく違う理由に、私立大学の学費の高さがあげられます。文系学部でもかなり違いますが、理系学部の場合はさらに学費の差が広がります。国立大学の初年度納付金が約82万円であるのに対し、私立大学理系学部の初年度納付金は平均で約150万円と倍近くにのぼります。私立大学医歯系学部ともなると、初年度納付金は平均で約460万円と5倍以上になります。このように私立大学は国公立大学と比較すると学費がかなり高額になるため、保護者としても出費を抑えるために家賃のかからない自宅暮らしを望むことになります。

男女の一人暮らしの割合に違いはある?

一人暮らしの大学生は、女性よりも男性のほうが5%程度多くなっています。さまざまな理由がありますが、もっとも大きな要因としては防犯上の理由があげられます。セキュリティ面を考えると、どうしても女性のほうが一人暮らしをしにくい傾向があります。最近はオートロックや防犯カメラ、警備会社の24時間セキュリティシステムなどを備えたマンションなど増えているものの、全ての物件が万全のセキュリティ体制を整えているわけではありません。管理人が常駐している賃貸マンションもあまりありません。また、そういったマンションは家賃も高くなる傾向にあり、保護者の負担も増加してしまいます。

一人暮らしの通学時間の目安は?

一人暮らしの通学時間の目安は?
一人暮らしをしている大学生の多くは、通学時間が30分以内です。割合としては80%以上にのぼります。大学の近隣を選んでマンションやアパートを探す人が多く、通学時間が10分以内という人も半分に迫る割合です。一方、自宅から大学に通っている場合、通学時間が30分以内という人はわずか10数%にしか過ぎません。10分以内という人はわずか1%台です。実家が志望する大学のそばでない限りは必ずそれなりの通学時間がかかってしまうことは仕方のないことです。そのため、大学までの通学時間が60分を超えるという人が非常に多く、その割合は50%を超えているほどです。

実家暮らしを続けるメリット

実家暮らしをすることのメリットは、自炊をする必要がないということです。もちろん家庭の事情にもよりますが、親が毎日食事を用意してくれるのであれば大変に恵まれた状況といえます。食事を作る手間もないうえ、外食のように栄養バランスが偏る心配も少なくなります。また、実家ならではの安心感もあります。大学に進学するときは、新しい生活への期待と同時に不安も生じるものです。しかし、実家暮らしの場合は基本的に日常生活が変わらないため、精神的にもあまり疲労することがありません。家に帰って家族がいれば、寂しくなることもないため、大学の勉強などにも安心して打ち込むことができます。また、経済的な負担が少ないことも実家暮らしのメリットのひとつです。特に私立大学のように学費の負担が大きい場合は、実家暮らしをすることで大学生活全体でかかる費用を大幅に減らすことができます。

実家暮らしを続けるデメリット

実家暮らしのデメリットのひとつに、通学時間の長さがあります。実家暮らしの大学生の半数以上が通学に1時間以上を変えているというデータもあるように、志望校が実家の近所にあるという偶然はなかなか起こりません。そのため、実家暮らしの大学生の通学時間が長くなってしまうのは必然的な結果ということができます。アルバイトやサークル活動の時間も制限されるなど、二次的な影響も発生します。

実家は心地よく自分の力で生活を維持する必要がない分、自立心が芽生えにくいというデメリットもあります。また、大学生になると行動範囲が広がり、帰宅が遅くなったりもします。そのため、実家暮らしはかえって家族に心配をかけやすいという側面もあります。さらに、一人の時間を確保しにくいというデメリットもあげられます。親としては、高校生から大学生になったからといって、突然一人前の大人として扱うのは難しいものです。どこか高校生の延長になってしまう部分もあるため、適切な距離感を取るまでには多少の時間が必要です。

大学生が一人暮らしをするメリット

大学生が一人暮らしするメリットのひとつに、大学までの距離が近くなるということがあげられます。自転車や徒歩で通える距離に住む学生も少なくありません。通学時間が大幅に短縮できるため、余計な体力を使わないで済みます。なにより、勉強やサークル活動などにかなり多くの時間を注ぐことができます。貴重な大学生活の時間を有意義に過ごすことが可能になるのです。

また、家事など身の回りのことを自分でしなくてはいけないため、必然的に生活能力が身に付きます。社会人になる前に一人暮らしをしておくことで、就職した後の一人暮らした転勤・出張なども難なくこなすことができるようになります。自由な生活を楽しめるというのも一人暮らしの大きなメリットのひとつです。友人と語り明かしたり、突然思い立って小旅行に出かけたり、大学生活の間でしかできないことを存分に味わうことができます。もちろん実家暮らしでも不可能ではありませんが、やはり毎回親に連絡をしたり説得したりするのは気が引けるものです。

一人暮らしをすることで、責任感も身に付けることができます。何らかのトラブルが起きた場合でも、自力で解決しなくてはいけない場面が出てきます。実家では親が当たり前のようにしていてくれたことでも、全て自力でやる必要があります。そういった毎日の生活の中で、自ずと自分の行動に責任を持てるようになっていきます。

大学生が一人暮らしをするデメリット

もちろん、一人暮らしは良いことだけではありません。一人暮らしを検討しているのであれば、あらかじめデメリットについても整理しておくことが必要です。実家暮らしとの大きな違いは、お金の管理が必要ということです。仕送りなどをもらっていたとしても、やり繰りは自分の責任で行うことが必要です。家賃や光熱費など、高校生までは考えられなかったことまでお金のことをチェックする必要があります。ほとんどの費用は銀行口座からの引き落としになりますが、うっかり残高不足になったりすることのないよう、しっかりと資金管理を行うことが大切です。また、自炊も毎日行うのは大変です。料理に興味を持っているような場合でも、さすがに毎日は大変です。面倒に感じて結局外食などが中心になってしまうことも少なくありません。

住民トラブルにも注意が必要です。一人暮らしは周囲とのトラブルに巻き込まれる可能性があるからです。特に注意したいのは、知らず知らずに自分が「加害者」になっている場合です。大学生でもっとも多いのが「騒音」のトラブルです。深夜に騒いだり、大きな音で音楽を流しているとトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。近隣の住民が騒がしい場合は、直接注意せずに必ず管理会社や大家さんを通すことが大切です。また、一人暮らしには防犯面の心配というデメリットもあります。特に女性の場合は実家暮らしに比べて格段にリスクは高くなります。十分なセキュリティの設備を備えた住居を探すことが大切です。

大学生が一人暮らしをする際の注意点

大学生が一人暮らしをする際の注意点
大学生が一人暮らしをする際は、自己管理がとても大切になります。高校とは比較にならないくらいに自由な時間が多く、油断をするとあっという間にだらしない暮らしになってしまいます。くれぐれも生活を堕落させないよう、自分を律する力が求められます。また、栄養が偏ったり生活が不規則になってしまって体調を崩す大学生も少なくありません。健康管理には十分に気を使う必要があります。防犯対策も徹底する必要があります。特に都市部には人口が密集しており、犯罪件数も郊外とはケタが違います。ドアの施錠は当然として、夜間は窓の施錠にも十分に気をつける必要があります。女性の一人暮らしの場合は、注意し過ぎということはありません。少しでも不安や異変を感じたら、すぐに危険回避の行動をすることが大切です。

大学生活での一人暮らしが辛くなったときは?

初めての一人暮らしでは、ホームシックなどで精神的に辛くなってくるときもあります。誰にでもあることなので、心配する必要はありません。まず大切なのは、体を動かすことです。気が滅入っているときは、体を動かすのもおっくうになり、血行が悪くなりさらに気分が塞ぐという悪循環に陥ってしまいます。無理にでも体を動かすことで、爽快な気分を取り戻すことができます。本格的にハードな運動をする必要はありません。軽いストレッチから始めて、徐々にウォーキングなどを採り入れるとよいでしょう。早寝早起きを心掛けることも有効です。大学生の一人暮らしは、夜更かしなどで生活リズムが乱れているケースが少なくありません。そうなると、体内時計にも狂いが生じて、睡眠などに支障をきたす恐れがあります。早起きを心がけ、日中は十分な太陽の光を浴びることで体内時計も正常に戻ります。夜もすぐに深い睡眠に入ることができるようになり、気持ちも前向きになることが期待できます。

単純に一人でいるのが寂しいという場合は、SNSなどで友人とコミュニケーションを取ることが簡単で効果的な方法です。テレビや動画を観たり、音楽を聴いたりするのもリラックスできる方法です。また、アクティブに予定をどんどん立てることも大切です。部屋でじっとしているくらいであれば、カフェに行って勉強でもするのが本来の学生の姿です。勉強は十分、という人はアルバイトを始めたり、シフトを増やすのが良いでしょう。お金も貯まり、社会勉強にもなります。

通学時間が2時間以上なら一人暮らしにすべき?

これまでみてきたように、一人暮らしと実家暮らしの大きな差は通学時間です。実家暮らしの場合は、通学に1時間以上かけている人がかなりの割合です。しかし、2時間以上となると急に割合が下がっていきます。つまり、通学に2時間以上かかる場合は一人暮らしを選ぶ大学生が多くなるということです。一人暮らしと実家暮らし、それぞれの長所と短所があります。しかし、貴重な大学生の時間を考えると、一人暮らしの通学時間の短さはたいへんに魅力的です。もちろん、一人暮らしにはそれなりの費用が必要になるため、学費や家庭の事情なども十分に考慮する必要があります。どちらにするか検討しているのであれば、「通学時間2時間」を一人暮らしの目安にするとよいでしょう。

コメント

コメントを残す